「で、美奈はいつオフなの??」

「七夕の日だよ!」

七夕って…

私の誕生日。

「…美奈?」

「優貴をお祝いしたいからね。」

「美奈ぁ!!」

「ハイハイ。だから、盛大にお祝いしようね?」

「何?釘宮のなんかあんの?」

「7日ってね、優貴の誕生日なの。だからお祝いしたくて…。」

神田くんと美奈はお互いのことを名前で呼び始めた。

何でも、神田くんから言ってきたとか。

神田くんも中々やるなぁって感心した。

「ってことはさ、プレゼント買わなきゃいけねぇじゃんっ!」

「そんなこと言うなら買わなくてもいいもんっ!聖の馬鹿!」

買ってくれたっていいじゃん。

聖がくれるなら私はなんだって嬉しいよ…

とは言えないけど、

嬉しいよ。

「じゃあ、星高前で8時に待ち合わせね?」

『はーい。』

こうして私と美奈と神田くんと聖の4人で遊ぶことが決まった。

夏休みに聖に会えるなんて最高だよ。

でもね、

今は夏休みじゃなくても聖に会えたらとても嬉しいよ…。

聖に会えるだけで嬉しい。

聖の声が聞えるだけでもいい。

聖の存在をまた感じたいよ____