あたしと葉月はとぼとぼと夜道を歩いている。 「……」 二人とも何もしゃべらない。 手は繋がれたままだ。 「……」 沈黙が辛い。 葉月がいきなり口を開いた。 「…手、つなぎっぱなしだけどいいのか?」 「///…別に」 「そっか」 あたしは葉月の顔を見た。 真っ赤だけど、笑ってた。 すごく可愛くて、愛しかった。