「お前の話、全部ちゃんと聞いてたから。頑張れよ?じゃな♪」 軽く右手を挙げてあたしに背を向ける葉月はこれ以上ないくらいカッコよくて。 ドキドキする胸の鼓動が抑えられなかった。 …ってバカバカっ! 〝あの子〟のことが好きなんでしょ!? 〝あの子〟が忘れられないんでしょ!? 落ち着け!夏鈴っ!!!