共産主義者、無政府主義者、言論弾圧者に牛耳られていた新聞社、放送局等報道機関は一新されていき、右翼という政治用語は、嘗(かつ)ての左翼を意味する語義(ごぎ)となっている。 
 青人(あおひと)草(くさ)は、
「今迄我々は、左翼・革新と自称していた彼等に欺かれていた。共産主義者が政権を握った国で栄えた国はなく、不自由で暗黒の独裁国家の樹立こそが、彼等の目的だったのだ」
 と認識するようになっていたである。