「……分かった。じゃあもう、あたしからは連絡しない!!」


「え?いや、連絡してくるなって言ってるわけじゃないんだぞ?」


今度は龍くんが驚いて、あたしを宥める。

でも一度言ったことは取り消さない…!!


「あたしは彼氏以外の友達とどこまで仲良くしていいか分かんないし、必要なら龍くんが連絡して」


完全な八つ当たり。

でも、思ったの…本当の本当に諦める時期がきたんだって。


けどこれで、龍くんと連絡を取ることは一生ないんだろうな…。


「……分かった。でも俺は、笑美からの連絡も待ってるから」


大人なんか嫌い。

建前だけの、上辺だけの関係なんか、あたしは嫌だ!!


家に着くと、一言だけ伝えてすぐに別れた。


これが最後かと思うと、いろんな想いが溢れて視界が滲む。

けどこれは、流しちゃいけない涙だって、ちゃんと分かってた。


「バイバイ」