結局、それからは何も喋らず店を出た。 「永谷くん、傷はどう?」 「大したことないです。」 素っ気なく返す。すると結城苓那はオレの肩を掴んですっと近付いてきた。 「悠弥、何があったか知らない?」 「…何か?」 「あの日から変なの。ブルペンに入ろうとしないのよ。」 "あの日"、神風は…オレを庇って…… 「ちょっと行ってきます。」 急いでスパイクに履き替え、グランドへ向かった。