-悠弥 side- 当たった瞬間、しまったと思った。 左指にボールが当たった時、冷静を装って一塁に行ったものの痺れがとれない。 そのまま九回を終え、試合終了。 「おい、悠弥。手大丈夫なのかよ?」 東に言われた時は思わず目を逸らしてしまったけど…なんとか誤魔化せたはず。 試合が終わったあと、監督の元に集合して急いでトイレの水で冷やす。 「………っ」 左の薬指が青紫色になって、若干腫れているようにも見える。 こんな指で、明日東の球を満足に捕ることができるのか?