「まあ、ね。たまたまだよほんと…。次も勝たなきゃね」 「ああ」 もちろんだ。 オレが目指しているのは、もっともっと先なんだから。 「多賀さん…だっけ?あの人も、決勝戦見に来るって言ってた」 「えっ?東、多賀さんに会ったの?」 「ん…まあ」 悠弥の怪我の事を聞いたとも言えず、適当に誤魔化した。 「あと、颯太さんたちも来るってよ」 「苓那さんも?そっか~。絶対、決勝戦まで残らないとね」 「その先も、だよ」 そしてオレ達は順調に勝ち進んで、準決勝までコマを進めた。