「この坂、いつも登ってるなんて大変だよね」



遠くの景色を見ながらボソッっと呟いた貴方は、

どこか悲しげで。




「何か...、あったんですか?」




そう聞かずにはいられなかった。



―――そして貴方からの言葉。





「.....大切な、女の子がいるんだ」





少しかすれた貴方の声に、


悲しげな貴方の瞳に.....



なぜかキューッっと胸が苦しくなった。