殺し屋

 ……どう意味だ?
 そう、言う前に。
 右手から、何かが繰り出された。
 無論、手にはナイフが……!
 それが身体に触れる前に、俺はつま先を蹴り上げ、後退する。
 判断が早かったとはいえ、敵の攻撃速度も……なかなかだった。上着が少しだけ切られ、血が少しずつ流れ出す。
 それを拭う暇も無く、敵が再度攻撃してくる。
 両手のナイフを使用した攻撃。