【ララー最終話】


家に帰り、
春はおもっくそ
床にへたれ込んだ。



先輩は
ホンット人の気も
知らないで…



「はあ…

んで…先輩
この種どうします?
庭に撒きます?」



「何言ってんのよ春。
これは
子孫代々伝えましょ。

なんつったって
天下のおサルさんが
くれた種だもの」



…?


今の言葉…?



「先輩…まさか…?」



それをララはクスっと笑う。



「何のこと春?

いいから
アンタも箱に入れるわよ

ほら同じヤツで」



この人…


…結局一生その事は
分かりませんでした。



でもいいのです。

この幸せな種が
私達の子孫に届くのならば…



先輩は何か変な物も
重箱に包んでいたが
無事包み終わり、
いつの日か
年月が経ちました。



そして…数百年後…






ここはアパートの一室。

部屋にララがやってきた



「ただいま~
いや~電車混んでて
時間かかった~

暑いから
水着で来ちゃったよ」




その格好で街中を…?




相変わらずこの人は…




それよりも今日は
代々伝わる箱を
先輩は持ってきた。


それと同じ箱を
春も持っているので、
今日お互い
持ち合いっこしたのだ。




「ホント箱同じだわ…
うちら先祖も
同棲してたかもね。

じゃ開けるわよ春」




2人は
せ~ので箱を開けてみた。




すると…




おんなじ種が入ってる…




お互い顔を見る。




まさか本当に祖先で
繋がりが?




ついでに先輩の方には
何か布が入っている。




どうやら下着のようだ。




それを見て先輩は…



「…変態な先祖ね」



水着を着たまま
言っています。



アナタが言うセリフでは
ないと思いました






    END
    ご愛読
ありがとうございました