【ララー1】




今日は小春が
風邪で倒れてしまった。







バカは風邪ひかないと
言うのに、
珍しい事だ。







だから今日はアタシが
美味しい物を
春に食べさせて、
元気つけてもらうのだ。







それが目的で街中に
買い物に来たララ。






まずは薬ね。







「おっちゃん。
そこの黒こげヤモリ
ちょうだい」







いきなり
ぶっ飛んだ。







これをすり潰して
食わせようと言うのだ。







「次は食べ物ね…

精がでるやつ
精がでるやつ…」







基準が間違っている。







「ああ、おじさん。
このウナギ一つね」






病人に蒲焼き…






でも
まだまだ
ララのチョイスは続く。







「次はドリンクね…
目が冷めるようなヤツ…」







本当に
ワザとやってないか?






辺りを見回し、
酒屋に入って行った。






「そこのおにーさん。
このマムシちょうだい。

そうそう、
酒につけてあるやつ」







これだけ揃えば十分だ。







それを持ち
急いで春の元に帰った。







もちろん
このフルコースで
春が夜中に吐いたのは
言うまでもない