【小春ー24】




ひい…ふう…みい…






お金を数える小春。






今日は月末なので
長屋の管理人に
お金を支払う日だ。






まだ正式に皆さんに
紹介していませんが、
ここの管理人は変です。







グレートに変です。






珍しく変な言葉を
使いましたが、
本当に変なんです。






ワラ人形に目とか
毛をくっつけて、
女性の形をした人形を
作り、
それにウヒヒヒ
言いながら
話してるんです。







でも噂だと、

この辺りの大地主で
かなりのやり手だとか…







あんな人が
そうは見えないけど…







しばらくすると、
外から声が聞こえた。






噂の管理人だ。







「失礼するよ。
お金もらいに来たよ」







手にはやはり
カワイイ人形が
持たれていた。







「あ、ちょっと
待ってください!」






自分が着替えてる
途中だったのを
すっかり忘れてた。






「大丈夫。
三次元の女に興味は
ないから」







この江戸時代に
何を言うんだろうか?







とにかく
変態には変わりない。







「はい…これ
今月分です」







それを渡すと、

管理人は
とち狂ったことを言った







「どっか
カラクリ人形屋に
知り合いいない?

今度は家賃の代わりに
人形でもいいから、
萌え~~~~な人形」







何語か分からない。






春は何も言わず、
ピシャリと
戸を閉めました