【小春ー23】

最近寒いですね。




はい、布団をよく
先輩に占拠されるので
寒いんです。




今日は一段と冷える…




そこに
先輩が帰って来ました。




「春~今日は鍋よ」




入るなり突然
夕飯のメニューを言うララ。




手を見ると
『何か』
持たれていた。




「先輩……それ…」




見たら
何なのかすぐ分かる。




その手にはニワトリが
持たれていた。




首を捕まれて
グッタリとしている。




どうやらもう
お亡くなりになられてる
ようだ。




さばかれてない鳥を
持ってくるなんて

またどっかから
パクって来たんじゃないか?




「いや~
スケベな代官宅に行ったら
ニワトリがいたから
パクッて来ちゃった」




正解だった。




「先輩…
アナタって人は…」




「何よその目は!

いいじゃない
あの代官が
アタシのお尻触るから
いけないのよ。

その仕返しに
ニワトリパクッただけ」




仕返し方が
半端じゃない…




「すごいですね…」




「いいから
鍋にするわよ!♪

まずは鳥をさばいて
この野菜を…」




「…先輩、その野菜は
どこから?」




「え?これは風呂屋で
アタシの着替えを覗いた
店主の畑から取ってきた
白菜とネギよ」




またパクリ物ですか。




「いいから気にせず
食べるわよ!」




気にしますよ。




春の目も気にせず
ララは小皿に取り分けた




とゆうか、
この小皿も

昔、春とララに
陶器作り体験を
教えてくれた先生が、

ララに教えるふりで
後ろから手を重ね
セクハラをした為、

その帰り腹いせに
一番高い陶器を
パクッたのでした。




そーゆー
男の人達も男の人達
ですが、

先輩も先輩だと思います