【小春ー20】


いい天気の昼盛り。





今日は先輩と町に
出かけて来ています。





「…あら?
ちょっと春見て
あれホモ川じゃない?」





ララに言われて見ると、
かんざし売り場に
川田さんが腰をかがめて
吟味している姿があった





「まさかアイツ…
自分につける気じゃ…」





そうすると
予感通り堀川は
それを買い、

その場で自分に飾っていた。





うわ…





流石に店員も
ドン引きいているのが
見える。





そりゃそうだな。





「先輩……凄いですね
川田さん…」





「これはまだまだ
面白い物が見れそうね…

よし、後つけてみるか」





いくら暇でも
尾行する気か?





どんだけ暇なんだ
この人…





でもそんな暇人に
自分も属しているとは
小春は思わなかった。





「分かりましたよ…
ん?

ってあれ…川田さん
いないですよ?」





見ると彼女の姿…

いや彼の姿はなかった





「あら?
どこに……?」





見渡すと、
最近新しくできた
風呂屋に入っていく姿を
とらえた。





アイツまさか…


女風呂に入る気じゃ…





そうすれば大問題。

お役人達が来るのは
目に見えている。





これは面白い事に
なりそうだ!!





もめ事好きなララは
楽しみ待ち構えた。





しかし…





一向に騒ぎの気配はない





え……なんで…?





しばらくしてると
ホカホカに湯気を出した
川田が出てきた。





アイツ…
どっち入ったの…?





確認はしていない。


だけどこれは永遠の謎だ





うう…




この日は気になって
夜眠れませんでした…