『さっきからずっと居たよね?何?ミヤのストーカー?』


こいつ…俺より低い身長の癖に妙に威圧感がある


だが、ストーカー呼ばわりされちゃ…俺だって不快だ


『彼女と知らない男が歩いてたから着いてきたんだよ』


俺の言葉に目の前の男はピクッと反応した


そしてゆっくりと下から睨まれる


『彼女……それは妄想?事実?』


数日前までは妄想だっただろうが、今は……


『事実だ』


俺は自信を持って言い放った


俺の堂々とした言葉を聞いて、さすがに本当だと確信した男だったが表情は崩れない


それどころか挑戦的な視線をぶつけてくる……


…………何だ?


『僕は……ミヤを僕のモノにする自信あるよ?』


『な……!』


俺が驚きの声を上げたのと同時に男は方向転換してミヤの家へ向かっていく


『僕の名前はカイ、宣戦布告という事で』


男…カイは俺に見向きもしないままスタスタと歩いていく……





何故か…嫌な予感が俺の中を通り過ぎた