それなのに!
『姐さん』だの。
『結ばれる』だの。
まるで、オレが女役じゃねーかよ!………って、いやいや。問題はそゆことではなくてだな。
「だって、匡さんと両思いだし。結ばれた、でいいと思って。」
そう!
そこだ。
「オレ、好きなんて言っとらんが?」
「えー!?何?それっ!!ヤリ逃げ?」
人聞きの悪い!
逃げとらんがなっ!
「男のくせに、ましてやマフィアがキスくらいで、ぐだぐた言うな。」
つん、と言ってやる。
「ひどい!匡さんっ!!」
まだ、認めるわけにはいかない。
マフィアで、男のコイツのこと。
好き、なんて認めるわけにはいかないのだ。
今は、まだ………な。
背後で、カインがぶつぶつ文句を言っている。
「嘘つき。負けたって言ったのに。一緒に歩くって言ったのに。」
「うるさい。」
ガタガタ言っているカインを無視して、玄関へ向かう。
日常に、戻るために。
『姐さん』だの。
『結ばれる』だの。
まるで、オレが女役じゃねーかよ!………って、いやいや。問題はそゆことではなくてだな。
「だって、匡さんと両思いだし。結ばれた、でいいと思って。」
そう!
そこだ。
「オレ、好きなんて言っとらんが?」
「えー!?何?それっ!!ヤリ逃げ?」
人聞きの悪い!
逃げとらんがなっ!
「男のくせに、ましてやマフィアがキスくらいで、ぐだぐた言うな。」
つん、と言ってやる。
「ひどい!匡さんっ!!」
まだ、認めるわけにはいかない。
マフィアで、男のコイツのこと。
好き、なんて認めるわけにはいかないのだ。
今は、まだ………な。
背後で、カインがぶつぶつ文句を言っている。
「嘘つき。負けたって言ったのに。一緒に歩くって言ったのに。」
「うるさい。」
ガタガタ言っているカインを無視して、玄関へ向かう。
日常に、戻るために。


