霊務2

【礼子と愉快なABCー27】




………







ただ待ってるだけでも
怖いなあ……







早紀はそんなことを
思うが、
余計な念を振り払い
ひたすら待ち続けた。







すると、
礼子の歩く足音が
聞こえてきた。







ヒタヒタ……







礼子は疲れているか
首をコキコキさせながら
ゆっくりと歩いていた。







(早よ来いや!!)






そう思いながらも
早紀は絶好の
タイミングポイントまで
来るのを待っていた。







あと5歩……




もう3歩……






残り1歩……







今だ!!!







「バア!!!!!!」







勢い良く礼子の前に
飛び出した早紀。







すると礼子は……







「ふあああ…」








飛び出した
得体の知れない早紀を
チラリと見ただけで、

普通に
何もなかったかのように
そのまま横を通り抜け

スタスタと
去っていった……







……







な、なんなの…

あの子…………







怖いの平気の
レベルじゃない…







もうネジが数本
ぶっ飛んでる。







ここにきて、
ようやく
礼子に怖いことは
通じないことを
早紀は知ることが
できたのだった…