霊務2

【礼子と愉快なABCー24】




人気のないとこからの
転がる人形の首を

躊躇なく
踏み潰すなんて…







しかも、
何もなかったかのように
資料をあさり直したし…







な、なんてヤツだ。






あっけらかんと
モニターの前で
早紀は見つめていた。







ここまで仕込んで
驚かないなんて…







残された作戦は一つ。


あとは、
直接脅かすしかない。







でも、もう無駄な気が…







そんなことを
思っていると、
画面の向こうの礼子は
資料を探し出したらしく、

棚から離れて行った。







「ん…?」







礼子は数歩進んで、
急に立ち止まった。






…

……ヴー

……ヴー







どこかで何か、
振動してる音がする。







礼子はその音に向かい、
フラフラと歩き始めた。







早紀からは
そんな音は
聞こえないので、

礼子が何をしてるのか
分からない。







しばらく見てると、
ピタっと
礼子は立ち止まり、
急にしゃがんで
ゴソゴソし始めた。






そして、
その振動の元を
パッと取り上げ、
光にかざしてみた。






「あ…!あの子…!」







それは、
早紀の仕込んだ
携帯電話。







つい、
ダイヤルを切るのを
忘れてた