霊務2

【礼子と愉快なABCー23】




礼子は
早紀に言われた通り、
過去の資料がある棚を
ゴソゴソと探り始めた。







「んも~
ここじゃないし…

どこ~?」







懸命に探す礼子。


珍しく
仕事をしているようだ。







そんな、
いたいけな後輩を見て
心が痛む早紀ではない。







でも人形の首は、
ちょっとやり過ぎかもと
思っていた。







「ショックで
倒れないかしら…

まあ、
パニクって
窓から飛び降りなきゃ
問題ないか。

さあ、
泣き出す程度に
パニクるがいいわ」






誰もが
そんなことやられりゃ、
パニックルームに
なることは
間違いなし。







それを分かって
意地悪な早紀は
携帯の発信ボタンを
押した。







コールが続き、

しばらくすると
予定通り
資料室に仕掛けられた
携帯が棚から落ち、
くくりつけられた糸が
引っ張られ、

仕掛けから人形の首が
飛び出した。







コロコロ……!







勢いよく
礼子の足元目掛け、
首だけが器用に
転がっていく。







長い長い床を
優雅に転がり

礼子が気付くと
コロコロした音と共に
暗闇から
人形の首が飛び出した!







グシャ!!







礼子はそれを、
「邪魔」と
言わんばかりに
あっけなく踏み潰した。







「えええ~…」







それを見ていた早紀は
思わずそうツっこんだ。







マジかよコイツ……