霊務2

【礼子と愉快なABCー11】




その後他にも
ホラー映画の話や
本当にあった怖い話など

そっち系の話を
話しまくる早紀。







もう十分、
恐怖の雰囲気の土台は
出来上がっていた。






ピピッピ………







ある程度
時間が経った頃、

礼子に見えないように
机の下で携帯をいじくる
早紀。







指先一つで
登録されている
電話帳の画面を開いた。







チラッと
携帯画面を確認すると
そのまま
発信ボタンを押した。








プップップップップ…







発信してから五秒。

相手先に
コールが繋がった。







トゥルルルル…!!






携帯からかけたのは
会社の電話。







それを早紀は
素早く取った。







「はい!
株式会社三光
飯塚でございます」






………







受話器を
耳にあてた早紀は
みるみる顔が
青くなっていった。






ガチャン!!







勢いよく電話を切る早紀







礼子は心配して
声をかけた。







「どしたの早紀?」






すると早紀は震えた声で
返事をした。







「何か…変な音が…
男のうめき声みたいな…

ノイズみたいな雑音に
気持ち悪い声が…」






もちろん、
自分の携帯から
会社に電話したので

そんなものは
聞こえていない。







礼子を怖がらせる
第一歩の作戦だ