霊務2

【礼子とオッサン-94】





「上へまいりまーす」









「………。

君こんなとこで
何やってんの…?」









「おお、
オッサン珍しいね。

こんな大手デパートに
来るなんて」









「私は今度の霊研修を
このデパートで行う為
下見に来たんだよ。

君こそ何して…」










「霊研修?
キャハハそんなのも
あるんだね!

アタシも普通に
エレベーターガールを
しているだけだよ」









「アタシもじゃないだろ
『も』じゃ。

いつもの仕事は
どうしたんだよ。

君は三光の社長だろ」










「ん~人生に一回
エレベーターガール
ってのを
やってみたくてさ。

そんでこのデパートで
やってるだけ」









「やってるだけって…

そうは言っても
人間社会じゃ
2つ仕事持てないでしょ

よく雇ってもらえたね」









「え?
雇ってもらってないよ?

アタシが勝手に
やってるだけ★」









「…は?

すぐバレるだろ」










「んーん。

さっき
デパートの従業員も
数人乗ったけど

普通にお疲れさんとか
言われたよ♪」










「ねえ。

君の周りに居る人って
みんな馬鹿なの?」