霊務2

【礼子とオッサン-81】





「ねえねえオッサン。

今まで知らなかったけど
オッサンって
足早いんだねえ~」







「ハアハア!

悠長にしてられる
場合か!

君を引っ張って走ってる
今の現状に気付いて!」








「あ、オッサン
あの霊なんか
海の水も一緒にまとって
追いかけてくるよ。

海水が生き物みたい」








「あ、あれはまさか
特殊能力?!

だとしたらヤバい!

水を動かすには、
レベル9の
『物を動かす能力』が
必要だけど、
レベル8で
それが出来るってことは
何らかの特殊能力を
使ってる事になるよ!

つまり、
レベル7の『特殊能力』が
使える霊って事は
相当強力な霊らよ!」








「霊らよって。

キャハハ
オッサン噛んでやんの」








「当たり前だろ!

必死に走りながら
喋ったらそうなるわ!


…ヒィィ来たあ!」









「ムッ…

生意気ね。
このアタシに
ケンカ売るなんて」








「礼子君危ない!」









「え?キャアア!!」








「礼子君?!」








「ブクブク」







「何だこの水の柱!
これじゃあ礼子君が
溺れ死んじゃう!」







「………」








「あれ?霊の
動きが止まった?」







「…さない…」







「へ?礼子君…?」








「…許さない……


せっかく宿にある
美容エステの
特性パックを
塗ったばっかなのに…」







「れ、礼子君?」







「許さなーーい!!!

アタシの3000円返せ
この塩水野郎!!」








「うわあああ!!」








……!!