霊務2

【初イビリ体験ー13】



数時間後…







お昼を目の前にして、
早紀が部屋に戻ってきた







(ウフフフ。

書類出来てないから
怒鳴り散らしてあげよ。

いきなりヘコむくらいな
言葉を吐いてあげるわ)








そう楽しみにニヤニヤと
してると、

ちょうど礼子が振り返り
元気な言葉を出した。







「あ、早紀
おかえり~~!
終わったよ~」







は?







その言葉に耳を疑う。







どうせ、
間違いだらけだろうと
チェックするが、

どれも正確に
整理できていた。







そ、そんな馬鹿な…






この経理の仕事を
出来るのは、
会社では私くらい……







それか、
余程頭が良くなくては
出来ない仕事だ。







どうやらこの子は
頭はいいらしいと
早紀は思っていた。

(ホントはサキが
頭いいんだけど)







「お……お昼よ!

ご飯食べてきなさい!」








「うわ~~い!」







礼子はバンザイしながら
走って部屋を飛び出した