霊務2

【礼子とオッサン-79】






「静かな海ねえ~

夜風が気持ちいいわ」









「礼子君~帰ろうよ~

さっき宿の人も言ってた
でしょ?

この辺りは幽霊が
出るとか…」









「やーねオッサン
ビビってるの?」









「同じ霊だから
それはないよ。

そう言う
わけじゃないけど、
やっぱり海辺の霊は
タチが悪いから…」









「そうなの?」









「大抵そうだよ。

海で亡くなるってのは、
水難事故しか
ないからね。

この世に未練を
残してるから、
その恨みで人を
引きずり込むんだ」









「酔難事故?
うう…恐ろしいわね」









「なんか
勘違いしてない?

とにかく
有名スポットらしいし
急いでずらかるよ」









「なーに言ってんのぉ~

それを退治して
金一封もらうのよ!

それが目的で
海辺歩いてるんだから」









「金一封?

そんな目的で
霊をいじると
痛い目みるよ?

本当に怖いよ?」









「へ~クスクス。

アタシより
怖い霊が、
この世に居るなんて
見てみたいわ
(ボキボキ)」









「………」