霊務2

【礼子とオッサン-69】





「はあ…
もう夜が明けちゃうよ。

遅いな…

なかなか
帰って来ない…

肉体をこんな所に
置いて、
幽体離脱して
行くもんだから
私が見なきゃいけない
ハメに…
(ブツブツ)」






「オーッサンただいま」






「あ、礼子君。

…あれ?ご先祖様は?
一緒じゃないの?

どこ連れてった?」






「ん。
閻魔のおっちゃんとこ」






「閻魔て…

あの霊務か
生き返るかの
番人してる人ね

何回も言うけど
閻魔じゃねーから」






「相変わらず
元気だったよ★」






「いやいや、
元気とかじゃなく

そこで一体何を?」






「ん~とね。
ご先祖様には
目隠ししてもらったんだ

あたかも
サプライズが
あるかみたく、
楽しみをとっとくように
って私が言って。

んで、
閻魔のおっちゃんとこの
左側のドア開けて
勝手に入ったんだ。

そこから
途中まで連れてって、
目の前が
光輝いてたから
後ろからドンって
押してさ。

そしたらご先祖様
そのまま光に
吸い込まれたから、
私だけ帰ってきたの」






「それってまさか君…

生まれ変わるドアの
ルートの事じゃあ…」






「うん♪そっ★

放り投げてきたよ」






「ほ、本人の了解も得ず
勝手に生き返りの
選択させて来たのか!!

悪魔か君は!!」





「え~~~。
いいじゃん。

もう面倒くさかったんだ
も~~~ん」






「ヒドイ…
ヒド過ぎる…」






「ところでオッサン。

いい散歩コース
あるんだけど、
行かない?」






「悪ふざけで
私も生き返らせようと
させないで」