霊務2

【礼子とオッサン-51】




「ヒャホイ!!

オッサン
今日の朝刊見た?」







「なんだよ礼子君
うるさいな…

朝刊?見てないよ」







「アタシ、
サンタさん
捕まえたんだからね!」







「はい?
んな馬鹿な…」







「じゃあ見てみなよ!

証拠として
記事になったんだから」








「どれどれ…

ん?
この風呂敷持った人を
踏んづけているのは?」








「サンタさんよ
サンタさん!!

上で踏んでるのは
アタシよ!

名前載ってるでしょ?」








「叶礼子…
確かに名前載ってるけど
これは…」








「フフン♪

昨日夜偶然
人んちに入る
サンタさんを見つけてね

そこを捕まえたのよ!
礼金だって
もらったんだから!
ホラ」








「お前これ
ただの泥棒だろ!!!

礼金ってか
警察からの金一封
じゃないか!!」








「とにかく
約束は約束よ。

さっき霊界の
閻魔のおっちゃんに、
オッサンの担当地区
変えてもらうように
申請したから」








「はっ?!
ふざけんな!

それにあれは
何度も言うけど
閻魔大王じゃないから!」








「もう遅いっぷ~

申請し終わったから」







「有効じゃないよ
そんな約束!!

ムチャクチャだ!!」







「明日から
歌舞伎町の
クラブハウスが、

オッサンの
担当地区だから」








「そんな
霊もクソもないとこ
脅かしようがないよ!」








「つまりは左遷ね!

辞めてくださいって
意味みたい!
キャハハ!」







「霊で左遷って
聞いたこと無いよ。

霊を辞めて
生き返れって意味かい。

う、嬉しくねえ気遣い」