霊務2

【初イビリ体験ー10】



礼子は何度か
サキに会っていたが、

オッサンは何年ぶりかに
今再会したのだ。







サキをよくよく見ると
さらに位が
高くなっている。







霊は1~10まで
位分けされるが、

数年前までサキは
レベル6の
係長クラスだったが、

今ではレベル7の
課長クラスに
昇進している。







この数年で、
位を上げたらしい。







ちなみにオッサンは
変わらず
レベル5だ。








「プクク」








成長しない
オッサンだけ見て、
礼子は小馬鹿にするよう
笑う。







「礼子君。

なんか言いたげだね…

顔見れば
何を言いたいか分かるよ」







「べぇっつに~」








そんな
口笛を吹く礼子に対し、
サキは声をかける。






「アンタ、
私達のことは周りの人間
見えてないんだから、

一人芝居は恥かくよ」






そうだそうだ!



礼子君なんて、
恥かいてしまえ!!






オッサンの精一杯である
抵抗の心の叫びである