霊務2

【礼子とオッサン-48】


「さあ昨日は
散々伊勢参りしたから
今日もう帰るだけだな」





「ものすごく
暴飲暴食
したみたいだね君。

行きより
若干太ってるよ」





「まっ!
レディーに対して
失礼ね!!
でも美味しいんだよ?

今回食べた伊勢の名物…

松坂牛
赤福の菓子
タコメシ
の三種の神器よ!」





「一本1200円もする
1日限定20本の
松坂牛串焼きを
食ってたもんなあ~…

太るわけだよ」





「堪能したよ★

でも海見てると
ちょっぴり寂しくなるね」





「おや。

普段人を笑わせてる
礼子君が、
珍しい事を言うな」





「アタシじゃないわよ。
連れ添った作者よ。

伊勢の三重県に行く途中、
愛知県知多半島と静岡を
ガイドさんが
説明してたんだ。

でも作者
愛知県と静岡県には
共通した
忘れられない
思い出があるみたい。

それを
思い出しちゃって…ね」





「ふーん…そうなんだ?

まあすぐ忘れるさ」





「オッサン馬鹿だな~。

本当の恋愛ってのは
忘れる事は
出来ないんだよ?

それは埋めるのに必死…

いつでも
気持ちの根があるから
すぐ芽が出てくるんだよ

だからアタシ達が
生きてる意義は
忘れちゃいけないよ」






「生きてる意義?」





「そう。

6月24日…
昨日の事だけど
二回目の『雨水祭』…

二年前の6月24日に
小説が始まったのも
その人に
見てもらいたいから
できたもの。

そのまでしての恋愛。
そこまで出来ての真愛。

私達が
生まれたキッカケも、
全てその人あって
なんだから。

それは忘れないで」