霊務2

【初イビリ体験ー9】



その声をかけた
人物こそ…







「お、お久しぶりです!」







オッサンは声高々に
挨拶をした。







「相変わらずこの子の
世話係?

大変ね」








そう言ったのは、
髪をサラサラに伸ばした
綺麗なお姉さん。







よく見ると透けている…








つまり、
オッサンと同じ
霊である。









「なかなか良い会社ね…

アンタにピッタリだよ」








そう言うこの人物こそ、
さっきまで礼子の
言っていた
霊の方のサキだ!!







サキは霊としての
位は高く、

オッサンは
そんなサキに対し、
腰が低くなっていた。








年齢や
霊期(霊になった時間)
など関係ない。







霊の世界でも、
偉い方が上なのだ