霊務2

【礼子とオッサン-9】





「うう寒いわ…」






「おや礼子君
風邪かい?」







「ううん、
オッサンがキモくて
悪寒を感じだの」






「なんだ、
いつもの罵倒か」







「そんな事より
これ見てオッサン!

桃の缶詰め!
うまそーでしょ!」







「そんな事で
済ませるなら
最初から言うな。

桃缶?」






「最近フルーツに
ハマってるの!

フルーツパックに
フルーツ風呂!

更には
フルーツ香水に
フルーツ料理!」







「フルーツにハマる…
ってねえ…」







「オッサンの墓にも
フルーツパック
しといたから。

そしたら
翌朝カブトムシが
寄ってきて
墓真っ黒になってた
キャハハ!」






「キャハハじゃ
ねーだろ」