【礼子とオッサン-3】





「オッサン
しりとりしない?」





「しりとり?
珍しいねいいよ」






「じゃあ春だし
キーワードは『恋』ね

まずはアタシから
『恋愛議会』」







「………

礼子君
それ禁句…」






「何で禁句なの?
ねえねえ!
この小説だけは
いつまで経っても
出ないねえ」






「しりとりの前フリは
これを言うためか。

礼子君
作者の空気読みなさい」






「だってもう
一年も前から
言ってる事よ?

それなのに
違う小説が出るなんて」







「理由があるんだよ。

すぐに載せてもいいけど
今はパソコンに入力して
恋愛議会だけは
携帯に移そうとして
いるんだよ」






「どうして
そんなめんどくさい事
してるの?」






「いや、万が一
手違いでサイトの小説が
消えてしまった場合

知恵を振り絞って考えた
超大作を
失うのはイヤだから

パソコンなんかだと
いくらでも
バックアップや
保存できるんで
恋愛議会だけは
そうしてるんだ」






「じゃあ他の小説は
超大作じゃない
っての?」






「うーん
そーゆーわけじゃ
ないけど…

恋愛議会は
特に大切で…」






「ひどい!

じゃあ今まで
やってきた小説は
大切じゃないの!?

霊務もそうなの?!」






「いやだから…」






「大人はみんなそう!

なんでよなんでよ!
うわーん!」






「う、うるさいよ!

そんな
ワガママ言う子には
もうお菓子買って
あげませんからね!」






「うわーん!!

パパの馬鹿~~~!!」