【上に立つべき人間-最終話】





オッサンは
笑いながら
礼子に近付く。






「ハッハッハ
どうだい人間社会は

霊務の時みたいに
簡単に社長なんて
なれないだろう?

それが生きてる
会社ってもんだよ。

まあ何年もかけて
コツコツ昇級する事が
大事なんだよ」







そう説教たれてる
オッサンをよそに

会社から
社員が出てきて
礼子に話し掛ける。






「あ、叶『社長』。

車が来てます
どうぞこちらから
お帰りください」






目の前にベンツが止まり
運転手も声を掛けた。






「叶社長!
お待たせしました!

さあ、お乗りください」







すると礼子は
三光社員を
ビシッと叱りつけた







「もう!
だから叶社長じゃなく
礼子社長とお呼びと
言ってるでしょ?

ちゃんと
覚えときなさいね!」







「は!すみません
礼子社長!」







深々と頭を下げる
明らかに
礼子より年上の人の
横を通り、

彼女は車に乗り込んだ。







「さあ、出しなさい。

あ、ついでに帰りに
トイザラスに寄るのよ」







運転手はハッと了解して
車を発進させた。








ブロロロロ~~~~









………







車の吹く煙が
オッサンの体を
包み込んだ。






その煙と共に
礼子を乗せた車は
行ってしまったのだ。。。











オッサンは






大きな声で






高々と






突っ込んだ









何をした!!!!
!!!!!!!!
!!!!!!!!
!!!!!!!!















    END
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ありがとうございました