【初イビリ体験ー４】



元気な礼子を見て、
古だぬきは満足そうに
していた。







「ふぉふぉ！

なかなか元気だね
気に入ったよ！」







あまり
気に入られたくないが、
まあいいや。







社長に気に入られたら、
何かうまいもんでも
おごってもらえる
かもと言う
打算的な考えが、

礼子の頭を駆け巡った。







「うん！ヨロシク！」








朝の朝礼も終わり、

社長はそのまま
部屋を出て行って
しまった。







よく、
出てくドアに
つっかえなかったなと、
クスクスと
礼子は笑ってる。







「さあ、
叶さん来なさい」








礼子を席に座らせると、
課長は辺りを
キョロキョロ見回した。








「飯塚さん。
ちょっといい」







課長が呼んだのは、
昨日朝礼の時に居た
ウェーブのかかった
あの女性である。








「…なんですか。課長」








「今日からアナタが
叶さんに仕事を
教えてあげてちょうだい。

頼んだわよ」








「…分かりました」






素直に返事をし、
そのまま課長を見送った。








「さてと…」







課長がいなくなり、
女性は上から礼子を
見下ろしていた