霊務2

【上に立つべき人間-11】






外に出ても
まだオッサンは
付いて来る。






「礼子君どうしても
教えないつもりだね…

まあいい。

でも
君が怒られるなんて

やっぱり人間社会は
そんな甘くないだろ?

後で会社で怒られて
せっせと仕事している
礼子君を
見に行ってやるからな」






いつも
からかわれている分

オッサンは
ここぞとばかりに
攻めてくる。






「あ~ハイハイ
分かったから。

アタシ急いでるんで」







「急げばいいさ。

私はゆっくり
行かせてもらうよ

ハッハッハ」






笑うオッサンを
後ろにして
礼子はバビュンと
走り去った。






ヨネさんが居るなら
会社に行く気持ちも
悪い気はしない。






それに退院おめでとうも
直接言いたいから
自然と足が早くなる。
(入院してたワケじゃ
ないけれど)







そうして
ようやく辿り着いた
三光株式会社。






今日も相変わらず
建物高け~







「さーて行こ行こ」






もう来ないと思った
会社のドアを
礼子は再び通った