【初イビリ体験ー3】



礼子はルンルン気分で、
部署の扉を開けた。







ガチャ…







するとそこには、
昨日まで見たこともない
でっかいオッサンが、
つっ立っていた。







礼子に気付くと、
いち早く声をかけてくる。








「おお、
君が新入社員の叶君かね」







なんだ…このデブは…?







「古だぬき…」







ボソッと礼子が言うと
その人は大声で笑った。







「フォッフォッ。
なかなか
元気そうな子だね」






するといつの間にか隣に
課長が姿を見せていた。






「叶さん…
こちらこの会社の社長よ。

挨拶しなさい」







なんと、
古だぬきは
社長であった!!







実はこのタヌキ
朝の朝礼の時、
毎朝秘書課に覗きにくる
変態親父。







それを守護霊から聞いた
礼子は…







「変態タヌキ?

タヌキ……

タヌキ……


今夜はタヌキ鍋ね!!」







よく分からないけど、
何か別な答えが
出たらしい。







さすがにこれは
上司として、
課長は礼子に
厳しく注意をした。







「ちゃんと
挨拶するのよ!

ほら!!」








「は~~~い。

えっと叶礼子です。
宜しくお願いします」







形なりに、
礼子はキチンと
挨拶をした