霊務2

【上に立つべき人間-9】






(えっと…
どこ行ったかな?)





中に入り
キョロキョロして
礼子を探した。





すると、
貯金コーナーに
その姿を確認した。






「どうぞお客様。

こちらが新しい
通帳になります」






手渡される礼子に
話しかけてみた。






「礼子君。

平日の朝から
会社サボってる
みたいだね」






クルっと
礼子が振り返り
その存在に気付く。






「あ…オッサンか…

珍しいねこんなとこで
銀行強盗?」






「しないから。
霊だし出来ないから。

偶然君を見たから
後を追ったんだよ」






「うわ。ストーカーね」






それに対し
オッサンは
真っ向から否定。






「違うから。

それにしても
無駄遣いしそうな君が
銀行なんて
似合わないとこにいるね

ハッハッハ
どーせ貯金したのだって
5000円ぽっちだろ。

どれどれ…
いくら預けたかな」






オッサンは
店員から手渡された
通帳を
ヒョイと覗いて見た。






そこには
5000000の文字。







ん?

5万円?




え?


んん?!
50万?





いや…

桁多くね?







すると店員は
深々と礼子にお礼をした







「お客様
『5百万』の貯金
ありがとうございます。

今後共、
宜しくお願いします」








それを聞いた
オッサンは……








大きく息を吸い……









「ナニヤラカシタ!」








ついカタコトで
そう突っ込んだ