霊務2

【上に立つべき人間-6】






「…どうやら仲間に
裏切られたようだな。

お前のやってきた事…

罪は重いぞ」







うっ…






ガクッ!






完全に心が折れた金丸。







もう駄目だと
ようやく観念したのだ。







その今までの会話を
ドアにへばりついて
聞いていた礼子。







あ、
しまったという顔を
している。








「今言ってた
約束の金って、
ロッカーの?

ヤッッベー。
あれアタシが
ちょっと借りたんだ」








今朝礼子が済ませてきた
用事…








それはロッカーから、
金を借りに行った
用事だった。








「ちょっと
ポッキー買いたくて、
借りた金が
こんな大事に
なっちった……

てへ★」








暗証番号も
昨日の電話で
聞いていたので
ロッカーは容易に
開けられ、

面倒くさいから
バックごと借りてきた礼子。








それが金丸の相棒が
金を渡さなかったと
勘違いして、
怒った原因となったのだ。









(う~ん…
あの金どうしよ…

まだ会社にあるし、
夕方返す予定だったのに
返すにも返せないし…)









そこで行き着いた
答えは。









「よーし
貯金しちゃお貯金!

アタシ偉い!」








偉くないから。







詐欺で使われた金を
平気で自分の物にする
礼子であった…