【初イビリ体験ー2】



ここからは
オッサンと
会話はできない。







寧ろ、
霊であるオッサンに
話すもんなら、
独り言を言う痛い子だと
思われるからだ。







それを重々承知してる
オッサンは、
静かに1日
見守ってようと思った


…がそうはいかなかった







「あ、ヒスブルだ!
おはようございま~す
課長!」







「お!おはよう叶さん!」







課長は壁にへばり付き、
警戒しながら
礼子に挨拶をした。






「ア、アナタ!

昨日のこと
本当に誰にも
言わないでね!」







何故か怒ると同時に
一万円を礼子の手に
握らせてきた。







また、
そのままツカツカと
去ってしまった課長。







いきなりのことで
ポカンとする礼子。







「よく分かんないけど
今日もお小遣い
もらっちった★

ラッキー★」









「何しでかした!!」








早くも
オッサンの突っ込みが
入った