【受かった!ー17】



でも礼子は、
本来の目的を
忘れていない。









社長なんて座は
オマケみたいなもの。



そんなことより、
何としても
あの霊の正体を、
暴かなければならない。









「ところで礼子君。
何で君また仕事なんて
始めたんだ?

『私は
この国の女王になるの』
とか
ワケの分からないこと
言って、

ずっ~~~と
働かなかったたのに」







礼子はオッサンに、
謎の霊の事を
話していない。





まあ、
こんなオッサンでも
何か情報があると思い、

その霊のことを
話すことにした。








………








説明が終わり、
オッサンは考え込んだ。








「う~~ん
聞いたことないな…

第一あのビルは、
霊は一体も
派遣されてない
場所だよ?」








使えね……








「礼子君
今なんか言った?!」







勘のいいオッサンは、
礼子の小声を
キャッチした。








「んーん何でもないよ。

まあ、
分からないならいいや」







仕方ないので、
第三者からの情報は
諦めることにした。





やっぱり
自力で探るしかない。







「でも、
君の霊力を
上まるかもなんて
信じられないね…

私も一緒に行って
調べさせてもらうよ」







それを聞いた礼子は
イヤそうな顔。







明日から、
こんなのと
出社するなんて嫌だ。







「礼子君
口に出てるから」








丸聞こえだった