霊務2

【この会社って…ー22】



営業課に渡された書類を
ヒスブルに渡そうと、

礼子は社内をうろついた






先程
自分の部署に戻ったが

見当たらなかった
為である。






「あ、早紀!」






廊下で見つけたのは
課長ではなく
早紀の姿だった。






「な、なによ…」






相変わらず
警戒しているようだ。






「課長見なかった?
この書類渡してくれって」






礼子がそう言うと
早紀は手に持つ書類を
見た。






「ああ、それ…
いいわ。
大事な書類だし
アタシが届けてあげるわ

ちょうど課長に用あるし」






早紀はそう言い、
ヒョイと取り上げた。






「大事な書類って…
それ、なんなの早紀?」






まだ新人の礼子には
分かるまい。






これは会社における
重要な書類だ。






「簡単に言うと、
これは相手のメーカーに
うちの三光の商品を
承諾しましたよって
紙よ。

これがなきゃ
そのメーカー内での
営業が出来なくなるの」






「ヘェー!ヘェー!
物知りだね早紀!」





そう言われると
悪い気はしなかった。



むしろ鼻が高く感じる。






「オ……オホホホ!
ようやく分かったかしら
先輩の素晴らしさが。

更にこの書類を承諾
されるのに
何年もかかったり、
営業課ではウチの課と
密接にやりとり
し合わなければ、
うまくいかないのよ。

更に更には…」






久々に誉められ、
鼻高々に仕事の話をする
早紀。






そんな話してる最中に
変な音が聞こえていた。






バリバリバリ…






何の音だろう…?


特に早紀は
気にしなかったが、
礼子は指を差した