生きているラグナは――人生全てに飽きたような顔をしている。
何も期待していない。
無表情のままの機械みたいかと思えば、きちんと人間らしい顔もしたり。
よく分からない奴だった。
何も求めていないのに、何かを夢見ているように、その夢さえも分からない機械もどき(ドール)。
「……、だったら、今のお前の目的をきちんと達成しなきゃだな」
「――」
意外そうな目でラグナが俺を見る。
嫌な顔が吹っ飛んだみたいだ。
「“今”はやんなきゃいけないことがあんだから、それしようぜ。“後”なんかいい。つか、後々にまた別にやんなきゃいけないことも見つかるだろうしな」
頭の悪い俺はそんなことを言ってやるが――
「君に、言われるまでもないよ」
頭の良い奴はそう言って、軽く笑いやがった。


