「その……魔導書がアフロディーテなんだよな」
「ああ。アフロディーテが凄いかどうかを解くならば、凄いに入るのだろう。魔術師ならば誰もが欲しがる魔導書だ。
手に入れただけで、あらゆる世界の全魔術を頭に埋め込める。もっとも、頭に埋め込んだだけで使えるかどうかはそいつ次第だが。
使えるように解読するのがアフロディーテを持つものの使命であり、すべきこと。
全ページの解読に至ったならば、世界そのものを揺らがす現実浸食(魔術)もできよう」
「それって……、世界を壊すお前でも解読しなきゃいけないのか」
言いながら、しまったと思う。
世界殺しの魔導師。ラグナのその肩書きには触れないようにしていこうとしたのに、ついボロが出た。


