「知らないのか?」
「知らねえって。凄い魔導書なのか」
「……」
ため息を出された。
やれやれとした感じで、もうつき合ってられるかとラグナは無表情になった。
「お、おい。アフロディーテってなんだよ」
「……、一から説明するのは面倒だ」
「めんどくさがんなっ。協力者として聞かせろ、それになんでネミュレシスの指輪が必要なのか」
「言っただろう、“解読”に必要なんだ。どんな願い事でも叶える指輪、それは“どういった仕組み”で人々の願いを叶えるのか。
指輪の方は観察するだけで、“解読”できよう、仕組みをな。
その仕組みを読み取り、更に難解な俺の魔導書を読み解く。難解な数式の集まりと思えばいい、簡単な部分を先に解いて、最終的な“答”を出す。
俺の最終的目的が答(それ)だ。指輪を探すのは俺の魔導書の解読の一介にすぎない」


