「なにこの差別っ。どこのエロゲーのツンデレヒロインだよお前はっ」
『なによ、人間っ。指ささないで気持ち悪いっ』
「気持ち悪いのはお前の態度の変化だよっ。ラグナ、お前もなんか言えよっ」
「聞きたいことがある、湖の主」
そんなことを言うのは願っていないが、どうもラグナは最初から質問をするために精霊を呼んだらしい。
もっとも、出るかどうかは半信半疑だったみたいだが。
『く、クリスタロス……』
「なに?」
『……、わ、わたしの、なまえ。クリスタロスって、呼ん、で……い、いえ、呼びなさい。特別に呼ばせてあげるわ』
「“澄み切った水”(クリスタロス)か、綺麗な名前だな。精霊には相応しい」
『キャルンッ』
「……、なんだ、その擬音は」


