半透明の女。水で形成された女体で、これまた水で作られた布地で体を隠す水の精霊だった。
人間なら二十代ぐらい、貧乳だと思ったのは俺だけの秘密だが――いきなり出てきた水の精霊にラグナは目を離さなかった。
『ドキンッ』
擬音を声で表現した水の精霊。
現れた時は、ひっぱたくぐらい怒っていたような口調だったが……なんで、体をくねくねさせてんだ。
「湖の主か?」
『ドキュンッ。……な、なによ、だったらなんだって言うの。こ、このへ、へんた……』
なぜ変態と言い切らねえんだ。
湖にラグナが触れ続けたのはアレを呼び出すためだったのか。湖の精霊は“触られ続けて”、さぞやご立腹のはずなのに。
「コットン、君の世界の精霊というものは、こんな易々と人前に姿を出していいものなのか」


