めでたしめでたし、ラグナはもう広場にいる意味もないと市街地へ。
のだが。
「場所を変えよう」
市街地の全貌――天空宮ラボトラリー開発のリニアカーや飛行船。天高いビルの数々を見るなりにラグナはすぐに市街地を離れてしまった。
港近くもそう。海を見ていたが、船やサーフィンをする若者を見て、また変えよう宣言。
ただでさえ、あんな事件に巻き込まれて疲れているつうのに、疲れに疲れを重ねられて俺はもうぜーぜーだ。
疲れ知らずのラグナは涼しげな顔でどこに行っても、女性からきゃっきゃっ言われていたが。
「ここでいい」
やっとラグナが居着いたのは、人っ子一人いない山沿いだった。
緑生い茂る自然のみの場所。奥深くに行けば、エルフたちの集落があったり、ここには人の手が加えられた痕というのはなかった。


