ラグナの顔の前には“渦”がある。
眩しすぎて見ていられない塊。
雷の塊だと知ったのは、パチリと音がしたから。
「な、うそだろ」
呆然と呟くのは雷を出した奴らから。
嘘だろの証明をしたくて、繰り返し【放電】【放電】と言うが――雷が発生する度にラグナの前にある渦が大きくなっていく。
誰もが驚く中、どうでも良さげに――いや、軽い笑みを浮かべて。
「『魔術は凶器』『魔術師ならば身の程をわきまえろ』。なかなかだ、よく“分かっている”じゃないか」
成長し続ける雷の渦の向こう、俺を誉めて、奴らを笑う男がいた。
「だが、少し君の言葉に付け加えよう。魔術は凶器だ、ならば魔術を行使するものは必ず責任と自業自得を強いられる」


