ぎゃははと騒ぐ大学院の奴ら。
それに――なんて言っていいか分からなかった。
やられるとは思った。
この雷は俺に当たると思った。
でも違ったこの結果に――
「……、ざけんなよ」
「あ?」
「もしも今のがまったく関係ない奴に当たったら、どうするつもりなんだよ」
拳を握り、歯を噛み締める。
俺に当たる分には構わなかった。だって、俺はこのケンカの当事者だから。
なのに、奴らは――あと一歩のところで周りを巻き込む行為をした。
「魔術は見せ物でも、脅しの道具でもねえんだよっ。魔術は凶器だ!出したら、誰かを傷つけるようにしか出来ていないんだ!
それを……っ、それを、おもしろ半分で出すなよ!」


