下僕主とツンデレ超えた召喚物



熱ある油に水でも垂らしたように一瞬でのことだ。


あちこちで雷がはじけて、焦げた匂いがする。


「っ……!」


腕をあげて、思わず顔の前に出す。とっさの守りだ、けど守りなど不要だったらしく雷は俺に一切当たらなかった。


ギャラリーから軽い悲鳴。とばっちりでもくったか。


白いタイルに焦げた後が残り、奴らがやった魔術の危険性が目に見える痕跡を残していた。


声も出せずに、その痕跡を見る。


あちらこちら。
それはまるで誰に当たってもよさそうな無差別行為で。


「ハハッ、びびったよ、臆病者!声も出せねえなんてマジでだせー。なになに?マジでやられると思った?やるわけねーじゃーんっ。

学園内での戦闘は厳罰だしぃ。俺らって優等生、臆病者と違ってエリートだからさぁ。てめえに当てる玉もねえんだよ、雑魚。

お分かり?わーかーりーまーすーかー?もしもーし。え、マジでちびったとか。うわっ、どーするっ」